税理士法人はてなコンサルティングのブログ

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貿易船帰港!!!マオのきまぐれ会計小ネタ�B

無事ブラックパール号が帰ってきました
あーやっぱりこっちにたくさん出資してよかった

船員さんに誤魔化されないように、さぁ、
船に積んである財産を一切合財山分けです

ひとつの航海が終わると、その都度精算して船は解散となりました。
解散してしまうのは勿体無くない
無事帰ってこられたし、儲けも出たし、あるもの全部精算しないで、
次の貿易のために、もっといい船を買ったらいいんじゃないの



そうなんです
そうなんですが・・・貿易船が永続する組織・会社となっていくのは、
17世紀のオランダ東インド会社の登場を待たねばなりません。


さて、陸で待ってた出資者のオレ。
今回は500円もらって、無事精算終了
行った時:ブラックパール号に300円/オレの金300円  (昨日より)
帰った時:    オレの金500円/ブラックパール号から500円

こう帳簿をつけていくと、
オレが最初に1,000円持っていたなら、
今のお金は1,200円(300円出して、500円かえってきた)、
儲けは200円(費用が300円で、収益が500円)、
とわかります

儲け具合と現金残高ってとても気になるところ
現金の計算と、儲けの計算、2つができます。
これが複式簿記なのです

(ちなみに・・・お小遣い帳は現金計算のみなので、単式簿記です)


こうして、地中海貿易とともに発生した複式簿記は、
15世紀に数学者のパチオリさん(昨日登場)がまとめ
次々と改良が加えられ、現在も、
みなさまが目にしたり使ったりしているのです


しかし、地中海貿易の繁栄も、
ヴェネチアジェノヴァなどの海洋都市間の
覇権争いが激化して、衰退していきます
そして、16世紀の大航海時代の幕開けとともに、
貿易の中心はオランダ、イギリスへ
会計発展の舞台も大西洋に移っていったのです