税理士法人はてなコンサルティングのブログ

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三島由紀夫『夏子の冒険』

三島由紀夫『夏子の冒険』角川書店昭和35年

わがままで活発なお嬢さんが出てくる三島の恋愛小説です。楽しい。

三島由紀夫はたくさん書いてて、難しいのを難しく考えるとわからないけれど、
こういうのを読んでも、わかってらっしゃる!格が違うわ!とおもうのです。
みんな自分が好きな三島由紀夫があるんではないでしょうか?

「男の人は時代がわるいの社会がわるいのこぼしているけれど、
自分の目のなかに情熱を持たないことがいちばんわるいとは気づいていない。」

女はしたたかで、たくましく、自由で、勝手なのかもしれません。

大正・昭和の作品に、こういうギャルたちがちらほら登場していて、
(職業婦人は登場していないけど)
ギャル度でいったら、いまとあんまりかわらないのでは?
いちばんは『痴人の愛』のナオミちゃんでしょう☆
国語総覧でなんていうタイトルなんだとおもっていたけど、
読むとおもいっきりラブコメディです。